受験回数3回
多肢選択式試験合格回数2回
論文試験合格回数1回
口述試験合格回数1回
作者は大学生の時に弁理士という資格を知り、それから上記のように3回の受験で最終合格を果たしました。
旧試験制度の体験なので、今の新しい試験制度でそのまま参考になるかはわかりませんが、骨子となる部分は変わっていないと思いますので、受験される方の参考になれば幸いです。
1回目
LECの入門講座を受けた後、とりあえず受けなければ始まらないと思い、受験しました。
当時の入門講座はほとんど演習というものはなく、ずっと延々と講義を聞くだけという感じでした。
多肢試験2月ほど前になって、過去問をかってやり始めたため、当然受かるはずもなく、買って25点(50点満点)ぐらいで落ちたと思います。
当時私は大学生であり、やはり周りが遊んでいる中でなかなか、勉強する気にもなれなかったのも原因であると思います。
2回目
やはりなかなか難しいなと思い、これは真剣にやらないと受からないなと思いましたが、大学院の院試が控えており、大学で全く勉強しなかった作者は非常に院試が怖かったため、あまり深く考えずに、とりあえず、入門講座は終えたものの、論文を書いたことがなかったため、LECのゼミに入りました。
ゼミに入ってよかったのは情報が入ってくることです。受験仲間から1月から代々木塾の答案練習会(以下、答練という)で上位に入れば受かると聞いていたので、代々木の答練をとることに決めました。
とりあえず、多肢試験に通らなければ話にならないと考えて、1月からはLECの多肢専門の講座をとりました。
これは非常にわかりやすく、初めて工業所有権(現在のは知的財産権法)をしっかりと理解することができたと思います。その分、代々木の答練の方は中途半端になりましたが。
また、受験仲間等から、合格者は4法対照法文集を購入して主体、客体的要件等を色分けしたり、期間を図にして整理したりしていると聞いていたので、その講座に沿って書き込みや色分けをしながら自分の4法対照法文集(以下、4法という)を作っていったのもこの時期です。
これをすると、特に4法(特許、実用新案、意匠、商標法)については、特許はこうなっているけれども商標ではこうなっているなど比較して整理することができ、4法を横断的に理解することができるので、大変おすすめです。
講座が終わって2月ほどしかなかったので、焦りましたが、4法の作成等により理解が進んでいたのか、多肢試験には、なんとか間に合わせることができ、合格推定点からもかなりの余裕を持って1次試験に合格することができました。
しかし、論文はまだゼミや答練の内容を復習することで、なんとかなるかと思っていましたが、困ったのは選択科目でした。何から手をつければいいかわかりませんでしたし、とりあえず何をやればいいか等情報を合格体験記等から入手しました。
選択科目でどの本をやればいいかわかりましたがは結構量が多く、多肢から論文までの短い間にできるはずもないと考えて、大学の教科書で勉強しました。
しかし、大学ではほとんど勉強したことがなかったためか、教科書と弁理士試験選択科目のポイントがあっていなかったためか、比較的短期間に勉強できる制御工学を除いては、、結局論文今一歩足らず、選択の電磁気、電子回路で撃沈といった感じでした。
3回目
大学院生になり、今年やらなければ、当初の目的であった学生時代に合格するというのは不可能と思い、やる気になりました。
前回の論文試験から論文試験に対する知識は十分と考え、アウトプット重視で、ゼミも代々木とLECの2本柱にし、とにかく論文を書きまくるとともに、条文の更なる知識を深めるため代々木の条文の講座をとるとともに、最新情報を確保するため、答練も昨年に続いてとりました。
また、選択科目も過去問中心に、ゼミの受験仲間と答えを作るとともに、合格体験記に多く載っていた定番の問題集もやりました。
多肢試験は、就職活動に邪魔されてかなり焦りましたが、前回に続いてかなり余裕の点数で合格することができました。
夏ごろ就職先からも内定をいただき、修士論文に邪魔されましたが、なんとか論文試験も合格することができました。
口述は落ちる方が難しいというぐらいの合格率なので、それほど気にはなりませんでしたが、一応過去問とレジュメを見直したりしました。
そして、晴れて最終合格することができました。
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